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月経周期・月経前症候群(PMS)

月経周期とは何?

月経周期とは、女性の体が妊娠できる準備をするために変わっていく一連の変化です。約一か月ごとに、片方の卵巣から卵子が放出されて(排卵といいます)、ホルモンの変化によって子宮が妊娠のための準備を始めます。排卵が行われた時に卵子が男性の精子と受精しなければ、子宮の内側がはがれ落ちて、膣を通って流れ出ます。これを月経といい、10代前半から閉経する50歳くらいまで続きます。

月経周期は、出血の1日目から次の1日目の出血までのことです。平均は28日周期ですが、この周期が短くなることも長くなることもあります。出血は3日から7日間くらい続き、最初の数日はたいてい出血量が多くなります。最初は周期が整わないかもしれませんが、1年目を過ぎるとたいていはリズムが出来てきます。このリズムと月経周期の長さは人によってさまざまです。

月経期間の間には何がおこるの?

月経周期はホルモンによって調節されています。この周期には、分泌が多くなったエストロゲンが卵巣に働きかけ、卵子が成長し、卵巣から排出され(排卵)、そして子宮内膜(子宮の壁)が厚くなり始めます。排卵後、プロゲステロンというホルモンが子宮内膜を厚くするのを助けて、妊娠のための準備をします。卵子は卵管に降りてきますが、卵子と受精する精子がなければ、12時間から24時間後に子宮内膜ははがれ落ちます。その時に、卵子が精子と受精したら、受精卵は約1週間かけて子宮にやってきて、子宮の壁に着床します。これを妊娠と呼びます。エストロゲンとプロゲステロンの量が下がると、子宮の壁(血液と組織でできている)がはがれて、月経として体から出ていきます。

月経周期に関係してよくおこる症状にはどんなことがあるの?

特に痛みも何の問題もない人もいます。しかし、中には、月経前や月経中に何か症状がおこる人もいます。月経の約1週間から2週間前に、多くの人が月経前症候群(PMSといいます)になります。卵巣が月経周期の真ん中の時期に卵子を排出する時、下腹に痛みがおこることがあります。また少しの出血がおこることもありますが、その日中には終わります。どちらの症状も正常です。

月経前症候群って何?

月経前症候群(PMS)は女性の月経周期に関係しておこる症状の総称です。この症状は月経の1、2週間前におこり、通常は出血が始まって1日から2日後にはなくなります。PMSはどの年代の女性にもあります(特に20代後半から30代前半におこりやすいです)。人によっては、PMSに毎月悩まされ、その日を過ごすのが辛くなるほどひどくなる人もいます。

PMSにはどんな症状があるの?

  • にきび
  • 胸が張ったり、さわると痛くなったりする
  • 体がだるくなる
  • 睡眠障害
  • 胃がむかつく、膨満感、便秘、下痢
  • 頭痛、腰痛
  • 食欲が減ったり増えたりする
  • 関節痛、筋肉痛
  • 集中力や記憶力がなくなる
  • 緊張、神経が過敏になる、気分のむらが出る、泣きたくなる
  • 不安、抑うつ

PMSには特別な診断方法はありません。なので、診断は、その人の病歴やうつ症状によります。症状が毎日続くようであれば、どんな症状があって、どのくらいひどくて、どれくらい続いているか、少なくとも3か月は記録しましょう。そうすると、医師も最適な治療方法を見つけやすくなります。

PMSになったらどうしたらいいの?

健康的な生活を送ることがPMSとうまく付き合っていく最初の一歩です。多くの女性は、生活習慣をよくすることだけで十分に症状が安定します。

  • 定期的な運動
  • 果物、野菜、雑穀を取り入れたバランスのいい食事
  • 特にPMS症状があるときは、砂糖、塩、カフェイン、アルコールの摂取を控えめにする。
  • 水分をしっかりとる(水やジュース。ソフトドリンク、アルコール、カフェインの入った飲み物はダメ)
  • 睡眠をしっかりとる
  • ストレスを解消する
  • タバコをすわない

アスピリン、イブプロフェンなどの解熱鎮痛剤が、頭痛や腰痛、生理痛、胸の痛みなどで処方されることもあります。症状を抑えるために経口避妊薬が処方されることもあります。経口避妊薬は排卵を抑えたり、ホルモン量を安定させたりすることで症状を抑えます。効果のある治療は一つだけではありません。たとえ性行為の経験がなくても、気軽に医師に相談してください。あなたに合った方法を見つけて、PMSによって仕事や学校生活、社会の付き合いが影響されていた日々から解放されましょう。

月経前不快気分障害とは何?

これは、PMSの中でも症状が重く、体を衰弱させるものです。症状はよりひどくなり、身体的症状よりも精神的症状の方が強くおこります。次のような症状が含まれます。

  • 絶望感
  • 悲しみや落ち込みが続く
  • 激しい怒りや不安
  • 普段の生活での関心が薄れる
  • 過眠、不眠
  • 自尊心が極度に低くなる
  • 極度の緊張と興奮

うつ症状はよくあることですが、月経前不快気分障害がある人は、自殺を考えることもあります。もし、このようなひどい症状が起こった経験があれば、医師に相談してください。

月経についてどのような問題がおこるの?

痛みや、出血が多くなる、生理が来ないなど月経にまつわるさまざまな問題がおこることがあります。

  • 妊娠は生理が来なくなる最も多い原因です。
  • 母乳をあげていると、出産後に生理が戻るのが遅れます。
  • 摂食障害(食欲不振など)、著しい体重減少、激しい運動で生理が止まることがあります。
  • よくあるホルモン障害の一つである多嚢胞性卵巣症候群によって、生理が来なかったり不順になったりします。
  • 早発卵巣不全(40才前に正常な卵巣機能がなくなること)が生理不順や稀発月経の原因になります。
  • 骨盤内炎症性疾患(生殖器官の感染症)は不正出血の原因になります。
  • 子宮筋腫や子宮の良性腫瘍があると、月経量が多くなったり、痛みがおこったりする原因になります。

治療方法は問題の原因や程度によって違います。もし月経周期の大きな変化や日常生活に差し支えるような症状があれば、医師に相談しましょう。

生理用品について

生理用ナプキンは生理用品として最もよく使われています。しかしタンポンを使用することもできます。最も快適に感じるものを選びましょう。

ナプキンは長さや厚みなど様々なものがあります。ナプキンは一日に何回も取り替える必要があります。そのため、一部には洗って再利用できる布ナプキンを好む人もいます。

タンポンは膣の中に入れますが、ほとんど挿入感はありません。性行為を経験していない人でも使えますが、特に処女膜(部分的に膣の入り口を覆っている皮膚の一部)が残っている人は、最初はタンポンを快適に挿入するのが難しいかもしれません。タンポンの箱の中に、タンポンの挿入方法が書かれたものがあります。タンポンは、体の中で「迷子」になることもないので、心配はいりません。ナプキンと同じように、3、4時間ごとに交換する必要があります。ごくまれに、タンポン使用によって、黄色ブドウ球菌が原因で毒素性ショック症候群という病気がおこることがあります。その菌は通常膣の中や周りに常在している菌ですが、時々急激にタンポンの中で増えることがあります。高熱、発疹、頭痛、体調不良などが症状です。毒素性ショック症候群によって死に至ることがありますが、タンポンを挿入する前に手をよく洗うこと、定期的にタンポンを交換すること、特に夜中にタンポンとナプキンを交互に使うことで減らすことができます。

生理中ということが他の人はわかりますか?

心配しなくても大丈夫。時々、生理の時にだれかに「変化」に気づかれると感じるもいますが、あなたが生理中であることはだれにも気づかれません。あなたが誰かに話さない限り、あなただけが知っていることなのです。

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